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こんにちは、こじのびです。
僕自身40代で2度の転職を経験していますが、実は、採用側としてもこれまで100名を超える中途採用希望者の面接を行ってきました。
新卒から約18年間務めた商社時代の新卒採用を含めると500名以上の採用面接官を務めた経験があります。
新卒の面接ならともかく、特に中途採用・さらには40代という経験豊富なオトナの採用ともなると企業側としてはやはり「即戦力」を期待してしまいます。
しかし、この「即戦力」の伝え方を間違えてしまい、数値化された成果の羅列やアピールに終始してしまう残念な方をたくさん見てきました。
はっきりと言わせていただくと、そんな「成果の羅列」で面接に通ることはありません!
もちろん実績を分かりやすく伝えるために成果を数値化することは大切です。
でも、それって良く考えてみると「過去の栄光」の話であって、今から働く職場においてはそれほど大きな影響がある話ではありませんよね。
採用側が面接で確認したいことって何だと思いますか?
それは、
「このひとはどのような成果が出せる力をもっているのか?」
ということと、
「その力をどれだけ自社で発揮できるのか?」
とうことなんです。
ビジネスやマネジメントにおいても同じことが言えますが、大切なことは「伝えたい事」を目いっぱい伝えるだけではなくて、「相手が知りたい事」を的確に伝えることです。
もちろん、企業の事業内容や成長フェーズにおいて期待されるポイントは違いますが、この記事では僕のこれまでの経験から、40代の応募者に対して面接の際に確認を行っていたポイントについてご紹介したいと思います。
再現性があるか?
過去の実績を確認するためには、定量的な情報は有意義ではあります。
でも先ほども述べさせていただきましたように、残念ながらそれは「過去」のお話で、採用側として確認したいことは、
「その実績を自社でも再現してもらえるような実力があるかどうか?」
という点なのです。
そして、その再現性を確認するために聞きたいことは結果ではなくて「プロセス」とその「論理性」です。
なぜその課題を認識して、どのようなポイントが重要だと感じ、どのようにアプローチしたのかということを深く説明できるように実績を整理しておくことが重要です。
ちなみにこの作業は、面接対策ということだけではなくて、今後のご自身のパフォーマンスUPにもお役に立つと思います。
自走力があるか?
経験豊富な40代の方に期待することは「指示待ち」のスタンスではありません。
自ら課題や改善点を見つけてアウトプットができる力であったり、その解消に向けた行動を起こせる力です。
そして、この「自走力」を発揮できる方の多くは、組織の目標やゴールの正しい認識と的確な現状把握力をお持ちの方です。
過去の実績を説明される際に、「ご自身が考えて行動したポイント」を意識してお話されることをおススメします。
突破力を持っているか?
新たな人材を求めて採用活動を進めている企業には必ずと言って良いほどなんらかの課題が存在しています。
だからこそ、新たなスキルや知見を求めていますし、そのための物理的なリソースとしての人手を探しています。
とはいえ、正直なところ、転職をされる方の大半は前職でなんらかの壁を感じて新天地を探されている方だとは思いますし、採用側もそういう側面は織り込み済みで面接に臨んでいます。
逆を言いますと、この「突破力」がしっかりと明示できる方はそれだけでかなり有利になります。
是非直近の退職時の事実だけではなくて、過去の成功事例をベースに「突破力」をアピールできるネタを整理してみてください。
組織を乱さないか?
一定の年齢を超えられた方の採用には、その経験に見合った知見や即戦力が期待されています。
それまで自社にはなかった視点や考え方を取り入れることによって事業を拡大させたい、という思いで企業側は面接に臨んでいます。
しかしここで勘違いしてはいけないのは、
その新たな視点や考え方の採用は必ずしも既存の否定ではない。
というところです。特に40代の方の採用ともなってくると、企業側としては、
・過去の成功体験に固執していないか?
・前職での常識を押し通そうとしないか?
・自社のルールや進め方に上手く対応してもらえるか?
といったあたりを心配しています。
経験豊富な方ならではのバランス感覚で、新旧の考え方をいかにうまく融合できるか、という点をうまく伝えてください。
社風に合うか?
さきほどの「組織を乱さないか?」というポイントと少し重なる部分がありますが、意外と重要なポイントです。
どれだけ優れた能力をお持ちの方でも、組織の力には及びません。
採用側としてはその応募者がいかにスムーズな人間関係や温度感が構築できるのか、という点にかなり神経を使います。
ともに同じ姿勢や温度感で目標に向かって一体になれる方を探しています。
もちろん、仕事への考え方は人それぞれですしアプローチにも違いがありますので、なかなかこのポイントの調整は難しいというのは事実だと思います。
ですので、このポイントについてはぜひ応募側からも見極めて欲しいのです。
ここが合わないと仮に採用が決まったとしても、お互いにとってあまり幸せな結果には着地しない可能性が高いですから。
社風に合わないと感じたのであれば、それこそ「ご縁が無かった」と思って割り切りましょう。
まとめ
40代の転職ともなると本当に色んなことを経験されている方が大半ですので、面接でお話できることはたくさんあると思います。
でも、そこでぜひ注意していただきたいのは、過去の実績を伝えるだけではなくて、「採用側がどのようなことを知りたいのか?」というポイントを理解した上で、その期待に沿った経歴を話すという点です。
改めてまとめますと、以下のとおりです。
・自走力があるか?
・突破力をもっているか?
・組織を乱さないか?
・社風に合うか?
もちろん、この記事に書かせていただいたことがすべてではありませんが、こういった視点で面接をしている企業もあるということを知っておいていただいた上で、ご自身なりにこれまでのご経験やお仕事へのスタンスなどを整理しておいていただけると、面接通過の確率は高まるのではないかと思います。
この記事をお読みいただいた皆さんが、転職に成功されることを心から祈っています!
応援しています。頑張ってください!!
いかがでしたでしょうか?
この記事が皆さんの転職に向けた新たな一歩を踏み出すお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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