先日、ちょっとした水仕事が原因で、10年以上愛用しているオメガの時計に水分が入ってしまいました。
日常生活レベルの防水機能はついているのですが、パッキンの劣化が進んでいたようでガラス面に曇りが発生。これを機に長年避け続けていたオーバーホールに出すことにしました。
そして、、、覚悟はしていたものの、その値段を聞いてがっくり。。。
スペックにもよりますが、僕の時計はオーバーホールの定価だけで7万5,000円。おそらくいくつかのパーツを交換しないといけないと思いますので、それなりの出費が確定しています。

数年に1度のオーバーホール代もそうだけど、そもそもなぜオメガなどの高級時計ってそんなに高いの?
自分を納得させる思いも含めて、改めてそんな疑問を解決したいと思います。
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腕時計とは
今や多くの方が当たり前のように身につけている「腕時計」ですが、もともとは胸元にしまっておく懐中時計がその起源です。
「腕時計」そのものの登場は1790年とされており、ジュネーブの時計商ジャケ・ドロー&ルショーの販売カタログにその記述がありますが、実物の確認はできておらずどのような外観であったのかは不明です。
その後、19世紀に入ると少しずつ貴族の間で「腕時計」が広まり始めますが、当時の「腕時計」は時計が埋め込まれたブレスレットのようなもので主に女性向けの装身具の一つだったようです。
現存する最古の腕時計は、ナポレオンの最初の妻であったジョセフィーヌが所有していたと言われている「ジョセフィーヌの時計」だとされていますが、サイズが小さく視認性や精度も良くないようで、この頃にはあまり実用性はなかったようです。
腕時計の普及そのものは19世紀の後半を待つことになりますが、その背景には時刻に合わせて様々な作戦を実行する近代戦争の影響があるという事実には少し複雑な気分になりますね。
自動巻き時計はすごい
「腕時計」には大きく分けて、
・機械式
・自動巻きタイプ
いまや身の回りにはプログラムで管理された便利なものが溢れていますが、手巻きにしても自動巻きにしても、その仕組みは細かい歯車をゼンマイで動かしているという、非常にアナログな設計になっています。
ゼンマイの仕組みをつかって、秒針と長針と短針を連動させながら時を刻む。当たり前のことのように思いますが、細かい歯車を組み合わせて時間を3段階でコントロールしているのです。

なんとも素晴らしい技術の集積だと思いませんか?
中でも、自動巻きにいたっては人間の動きを精緻に分析し、手の振りに合わせてそのゼンマイを巻いてしまうという高度な技術が使われています。
まさに人類の英知の一つといっても過言ではありません。
「一生モノ」と言われるゆえん
時計は「一生モノ」と言われますが、その背景には現代技術に依存しない逞しさがあります。
価格や精度において他を圧倒する電池式時計は、プログラムが組み込まれた基盤が時を刻んでいます。しかし、その基盤が壊れてしまうともはや修復のしようがありません。
これに比べて手巻きや自動巻き時計は、壊れたり傷んだ部品だけを取り換えれば半永久的に時を刻み続けることができるのです。
安くて便利なものに溢れている今の世の中において、こんな仕組みと体制が整っているアイテムはなかなかありません。世の中に時計技師がいなくならない限り、メンテナンスさえし続ければ理論上ずっと使い続けることができるまさに「一生モノ」のアイテムなのです。
ちなみにですが、「時計」という文明の利器を生み出したヨーロッパには世代を超えてモノを受け継ぐ文化があります。
日本ではあまり見られない文化ではありますが、親から子へ、子から孫へと宝飾品や時計を形見として受け継いでいく。そしてそれらを身につけながらファッションを楽しむという文化があり、そんな背景からこのような仕組みと体制が出来上がったとも言えますね。
ステータスの象徴
人は外見がすべてではありませんが、やはり見た目は大事です。
ひと昔前とは違って「所有」から「利用」の時代になりつつあるとはいえ、大きな家や高級車と並んで高級時計を身につけることはその人の経済力を示す大きな要素になります。
特に、ビジネスシーンにおいてはなかなか自分自身の家や車をお披露目する機会がありませんが、その他の宝飾品に比べて身につけていて違和感を感じさせることなく、そのアピールができるアイテムがこの腕時計と言えます。
手元でさりげなく存在感を示す。
なんとも言えないステータスの象徴ですよね。
やっぱり見た目がカッコイイ
ここまでいろいろと高級な腕時計を持つ理由を書きならべてきましたが、結局のところ僕の中でのメインの理由は、
「やっぱり見た目がカッコイイ!」
これに尽きます。
長い年月を経て洗練されてきたデザインにはやはりその深みのようなものを感じてしまいます。
もとを辿ればその起源は貴族の装身具という側面もある訳ですから、他者を惹きつける魅力を持ち合わせたデザインのものが多いように感じるのは僕だけでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
オーバーホール代の高さに、所有を諦めるという選択肢が一瞬脳裏をよぎりましたが、所持することにこれだけの理由があるアイテムはやはり手放せません。
高い維持費は歴史への敬意と継承への代償だと受け止めて、これからも愛用オメガを大切にしていこうと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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