一時期は収束に向かいつつあるとも考えられていた新型コロナウイルスの感染拡大ですが、ここに来てもはや第2波と表現してもよい勢いを取り戻しつつあります。
そんな中、就職市場の状況を表す指標の一つである2020年5月の有効求人倍率は1.20倍となり4月からさらに0.12ポイント低下。1974年1月以来、実に46年4か月振りの下げ幅となりました。
こんにちは、こじのびです。
このブログでは過去の自分自身の経験を踏まえて、主に40代を中心としたミドル層の転職を応援していますが、市場としては年初の予想をはるかに上回る厳しい状況へと突入してきました。
今後は残念ながらますます多くの企業が経営破綻や自主廃業、希望退職を募るといった判断を迫られることになってくることは間違いありません。
その結果、想定される状況は中年層による大量の人材流出です。
そんな状況の中、新たなチャレンジとして転職に臨まれる皆さんにとって改めて整理をし、そなえておいていただきたいこと5選をご紹介いたします。
では、さっそくご紹介していきましょう。
マネジメント経験を整理する
40代を中心とした中年層に企業が期待することはたくさんありますが、やはりそのメインとも言えるスキルの一つは間違いなく「マネジメント力」でしょう。
複雑化する社会情勢や職場環境、社員の経歴の多様化が進む企業にとって、組織力の強化は必須条件と言えます。特に積極的に中途採用をしている企業ほどこの課題に直面しているケースが多く、さらにコロナショックの影響によって一般化しつつある「リモートワーク」導入にともなうマネジメントの複雑化が問題視されつつあります。
こんな時こそ、様々な環境の変化や社内調整の壁を乗り越えてきたミドル層の出番です。
これまでの失敗経験も含めた、経験と実績に裏打ちされたご自身なりの「マネジメント」手法とその実績を整理しておくことが大切です。
改めてご自身の「マネジメント力」を適切に伝える準備をしておきましょう。
自分が持つ再現性を整理する
転職の際の面接などでついつい陥りがちな残念なアピールとして、過去の実績だけを語り続ける方がいらっしゃいます。
もちろん素晴らしい実績をお持ちであることは大切なことではありますが、企業側の目線から見るとそれは所詮過去の話でしかない、という捉え方もできてしまいます。
企業にとって何よりも見極めたいことは、その実績の「再現性」です。
「同じような成果を自社でもやり遂げてくれることができるのか?」
採用面接官はその1点のみをみているといっても過言ではありません。
この「再現性」を伝えるためには様々な方法がありますが、少なくとも語るべきはこの3点です。
いま一度、この視点にたってご自身の成果を整理して語れるようにしておきましょう。
失敗経験から学んだことを整理する
ながらく社会人としてのキャリアを積んでいると、誰しも必ず失敗の経験があるはずです。そして、企業側にとってはその方が優秀な方であればあるほど、「なぜ転職をすることになったんだろう?」「何か大きな失敗をしたのか、致命的な欠点があるのではないか?」といった目線で応募者を見てしまうものです。
あなたはご自身の過去の失敗談を自信をもって語ることができるでしょうか?
繰り返しにはなりますが、どれほど優秀な方でも過去に失敗をしたことがない方などいません。ましてや中途での採用を行っている企業の経営者や人事担当者はそれぐらいのことは織り込み済みです。
この点において何よりも大切なことは、「その失敗から何を学び、同じ過ちを繰り返さないための整理ができているかどうか?」という問いに答える準備ができているかどうかなのです。
失敗は恥ではありません。ミドル層にとっては立派な経験であり「どうすれば失敗をするのか」を知っていることが強みだと言い換えることもできます。
「そこから何を学んだのか?」
しっかりと整理しておきましょう。
マイナス面にきちんと向きあっておく
こちらは前述の「失敗経験から学んだこと」にも共通する要素もありますが、人には必ずプラス面があると同時にマイナス面が存在します。
そして、そのマイナス面を的確に把握することによって、そのマイナス面が持つリスクをコントロールしたり軽減することができます。
皆さんが採用をする立場になった場合を想像してみてください。
採用側にとっての最大の不安要素は、「本当に応募者のマイナス面を見極めることができているのかどうか?」です。
この点をしっかりと自分の言葉で語り、そのマイナス面への付き合い方(セルフマネジメントと言い換えることができるかも知れません。)が整理できている人にどれほど安心感があるでしょうか?
自分自身のマネジメントができない人に組織のマネジメントはできません。
ご自身のマイナス面にしっかりと向き合い、その点への対処法を適切に語ることによって「マネジメントスキル」のアピールをしてみてはいかがでしょうか?
組織に融合できる覚悟をしておく
企業にとって中途採用者に期待することはたくさんありますが、最大のリスクは組織に融合せず組織全体を混乱させる危険因子にならないかどうか?という点です。
新卒者に比べて中途採用者に対する期待については前述のようなポイントも含めて様々な要素がありますが、経験者であるがゆえの懸念材料もたくさんあります。
そもそものスキルに対する信憑性はもちろんのこと、
といったような点は特に慎重にならざる得ないところと言えます。
入社後にこのようなスタンスを通してしまうと、始めのうちは自分の思いどおりになるかも知れませんが、必ずと言って良いほどご自身の居場所を失ってしまうことになります。
転職というチャレンジに臨まれる皆さんには、そもそも変化に対応しようとする意志とチカラがあるはずです。「郷に入れば郷に従え」という訳ではありませんが、転職を成功させるために必ず押さえておきたいポイントです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もはや転職市場が「売り手市場」であった時代は終焉を迎えました。景気の悪化が進むなか、今後ますます転職市場においてはミドル層の人材が溢れます。
そんな「買い手市場」を迎えつつある中で成功といえる転職を実現するためには、「いかに自分自身を把握しているか?」が重要になります。
経済情勢や働き方が大きく変化していくこれからの時代には、必ず実践で積み上げた「人間力」や「マネジメント力」が大きな価値となることに間違いはありません。
是非この状況を好機ととらえ、これまでの経験を武器に新たな一歩にチャレンジしてみてください。
この記事が皆さんの素晴らしい転職のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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