「起業や転職を考えているんだけれど、家族には迷惑をかけたくないな。」
「実際にこれからどれくらいお金がかかるんだろう?」
「お金のことをもう少しちゃんと分かっておきたい!」
こんにちは、こじのびです。
環境の変化が激しくなってきている現在、かつてのように新卒で就職した企業で定年まで勤め上げる「終身雇用」の時代はもう過去の話になりつつありますね。
「ライフプラン」と「ファイナンシャルプランニング」
・ファイナンシャルプランニング
皆さんはこの2つの言葉をご存知でしょうか?
そのまま直訳すると、「人生設計」と「金銭上の計画」という感じでしょうか。
将来への備えを考えた時に気になる、「いつ」「どれだけ」お金が必要になるのかという不安ですが、この不安を解消するためにはこの「人生設計」と「金銭上の計画」を明らかにすることがとても大切です。
改めてこのようにお話すると極めてシンプルで当たり前のことなのですが、実はこのような整理をされている方って意外と少ないんですよね。
「将来のことなんで予測できない。」
「環境がどんどん変わるので、計画なんて作れない。」
なんて思われるかも知れませんが、そこはあまり深く考える必要はありません。
まずは現時点で分かっていることや見えている範囲の情報や条件などを「可視化」することが大切なんです。
一度整理をしてしまえば、環境や状況の変化に応じてそれを修正していけば良いだけです。
この「可視化」を行うための考え方として「ライフプラン」と「ファイナンシャルプランニング」というものがあります。
そして、これらをベースに計画やシミュレーションを行っておくと、
将来への心配や不安がかなり解消されます!
なぜなら、漠然とした不安の元になっている、課題が発生しそうな時期やその大きさが把握できるようになるからです。
それらが見えてしまえばあとは具体的な対策を考えたり手を打ったりできるので、心配や不安を解消するためのアクションを起こすことができますよね。
ライフプランとは?
さきほどは「人生設計」と直訳させていただきましたが、もう少し柔らかい表現をすると、このライフプランとは「生涯の生活設計」のことを指します。
このライフプランを整理することによって、
今後どれだけのお金が必要になるのか?
ということが見えてきます。
そして、その内訳は皆さんひとりひとりによって異なります。
なぜなら、このライフプランは他人の生き方に自分を当てはめるのではなくて、「どのような暮らしがしたいのか」「どんな家庭を築きたいのか」「どんな老後を送りたいのか」といったご自身の「夢」や「希望」を可視化させたものになるからです。
このライフプランが整理されると、「いつ」「どれだけ」のお金が必要になるのかといいうことが見えてきます。
ちなみに、先ほどお話したような「どのような暮らしがしたいのか」「どんな家庭を築きたいのか」といったライフプランを方向付ける、人生における価値観や基本的な生き方を表したものを「ライフデザイン」と言います。
このライフデザインを元にライフプランを作ることが理想です。
ファイナンシャルプランニングとは?
こちらも先ほどは直訳として「金銭上の計画」などと堅苦しい表現をしましたが、「ファイナンシャルプランニング」とは、「夢」や「希望」を可視化させた「ライフプラン」をどのように実現させるのか、という計画と管理のことを指します。
まずは作成したライフプランを実現させるために、「いつ」「どれだけ」お金が必要なのかを整理します。
そして、給料や年金・保険などによる収入を整理すると、ご自身のライフプランの実現に向けた可能性の高さやギャップが分かります。
この際にすごくありがたいのは、そのギャップが起こるタイミングが「いつ」なのかということが分かる点です。
極端な話、子どもの進学などでお金が足りない時期があったとしても、それ以降に明確に余力が出てくる時期が把握できていれば、安心してローンを組んだりできますし、その時期に向けて事前にもう少し貯金をしておく計画を立てるといったことも準備できますよね。
もちろん、さきほどもお話しましたように、環境の変化にともなってライフデザインやライフプランの見直しは起こり得ますが、いったんこのようなプランを作ってしまえば、必要に応じてその変化に合わせて修正を行えばOKです。
とにかくもっとも大切なことは、ぼんやりとしか見えていない未来を「可視化」することによって、不要な心配や不安を解消して、叶えたい「夢」や「希望」の実現に向けてアクションを起こすということなんです。
そのアクションを支えるための手段として「ファイナンシャルプランニング」があるのです。
具体的なアクションの流れ
改めて具体的なアクションの流れを整理しますと、こんな感じです。
-人生における価値観や基本的な生き方を決める2.ライフプランを整理する
-実現したい「夢」や「希望」をスケジューリングする
3.ライフイベントを把握する
-マイホームの購入や子どもの進学といったイベントを可視化する
4.ファイナンシャルプランニングを行う
-ライフイベントにそったお金の流れを整理する
5.分析・修正を行う
-計画に無理がないか、どこで何を頑張らなければいけないのかを確認する
ご覧になられてお分かりになるように、実は最後の「5.分析・修正を行う」という作業はとても重要なポイントです。
なぜなら作成した「ライフプラン」や「ファイナンシャルプランニング」が絵に描いた餅にならないように、実現可能なところにしっかりと落とし込む必要があるからです。
そして、作成した時点で終わりではなくて、定期的に見直しを行うとともにこの作業を繰り返すことによって、必要な打ち手を進めていくことが重要になります。
最後に
起業や転職をすることは期待と同時にさまざまな不安があります。
もちろん、「新しい仕事が上手くいくのか?」「自分に合っているのか?」という不安もありますが、お金の心配がなければいくらでも軌道修正は可能です。
僕自身、40歳を過ぎてから人生はじめての転職を経験したのですが、その際にいちばん気がかりだったことはやはり「家族の生活」でした。
もちろん不安はありましたが、この記事に書かせていただいたような整理をすることによって「いつ」「どのような」整理をしておかないといけなければいけないか、といったようなことがクリアになりましたので、その為の準備をすることができました。
さらには、そういった準備のすべてを家族にも共有することができたので、環境の変化に対する家族の不安を払拭することもできました。

人生まだまだこれからです!
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