
年齢的に書類選考を通過するだけでも大変なのに、面接が全然通らない。。。
スキル的にはそれなりに勝負ができるつもりなのになぜだろう??
こんにちは、こじのびです。
40代の転職ともなると、残念ながら実際のスキルやコミュニケーション能力を見てもらう以前に、書類選考の段階で「見送り」とされてしまうケースが多いことは事実です。
そして、せっかくその難関をクリアしたにもかかわらず「面接が全然通らない」という皆さん、その要因は本当に正しく分析できているでしょうか?
実は、スキルや経験値にそれなりに自信をもたれている方ほど陥りやすい要因があります。

面接の際に気づかないうちに「失言」をしてしまっているかもしれませんよ!
せっかく素晴らしい力をお持ちで面接までたどり着いたにもかかわらず、ちょっとした認識のズレが原因で本来採用の可能性が高い案件を逃してしまっているなんて、これほどもったいないことはありません。
これまで500名以上の採用面接に携わった経験から、この記事ではそんな課題でお困りの皆さんに面接の際に注意が必要な「失言」ポイントとその理由についてご紹介します。
この記事を最後までお読みいただくと、以下のようなことが分かります。
・転職面接での失言が回避できる
・面接側が受け取りやすい懸念ポイントが分かる
・面接の対策がしやすくなる
現職の批判
面接時に意外と多いパターンとして、現職の課題や経営課題などを平然と語られる方がいらっしゃいます。
多くの場合、40代ともなると現職ではそれなりのポジションにいらっしゃることも多く、そんな立場からの視点であったり、それなりに見極めた課題を見据えての見解であるとは思うのですが、これはかなりのNGワードです。
なぜなら、このような話を聞くと企業側としては以下のようなことが気になってしまうからです。
企業にとって経験豊富な40代の採用には様々な期待値がありますが、なかでも特に大きな期待をよせているポイントとしては「問題解決能力」が挙げられます。
期待されるパフォーマンスとしては、「問題を発見すること」だけではなくて「いかに問題を解決するか」という点になりますので、このような転職理由を聞けば不安や懸念が膨らむだけですし、なかなか「採用」という判断をする材料にはなりません。
人間関係の失敗
あるデータによると、ホンネを聞くと1位ではないかと言われている退職の理由として、「人間関係」が挙げられます。
特に現在は「ストレス社会」と言われて久しい世の中ですので、現職では実際にこのような理由で疲れ切ってしまっているといった方がいることも事実です。
とはいえ、やはり転職理由として「人間関係」を挙げることは極力避けた方が無難です。
なぜなら、真実かどうかは別として、企業側にとってはこのような発言を聞くと以下のようなマイナスのとらえ方をしてしまう可能性もあるからです。
40代ともなると、もちろん考え方やポリシーに対して「自分」を確立されている方が大半です。
これは、プラスの要素ではありますが、「社風に適応しようとしない」「考えを変えない」「チームワークを大事にできない」といったようなマイナスの要素に転じるリスクもあるととらえられる危険があります。
このような理由を聞くと、そんな不安要素が目立ってしまう可能性が高くなりますのであえて言及は避けた方が良いでしょう。
現職での評価への不満
現状に満足せず、さらなるスキルアップや役職・年収などの待遇についてより良い環境を求めることはとても良いことです。
ただし、このようなお話をされる際には「建設的に次を目指す」という伝え方であれば良いのですが、「愚痴」になってしまわないような注意が必要です。
企業側としてはこのような懸念を持ってしまうからです。
特に、最後の「すぐに辞めてしまうのでは?」という懸念点は企業としてはもっとも注意を払うポイントの一つになります。
なぜなら、企業側にとっては金銭面だけではなくて、時間や労力という点も含めた「採用コスト」は非常に大きな投資になっています。
せっかく大きなコストを投じて獲得した社員にすぐに辞められてしまうほど辛いことはありません。不用意にそのようなリスクを感じさせてしまうことは避けましょう。
役職や年収の要求
先ほども述べましたように、役職や年収などの待遇についてより良い環境を求めることはとても良いことです。
しかし、より大きな裁量権が与えられる「役職」や会社への貢献の対価である「年収」は、与えられた役割や責務を果たすことでその結果として与えられるものです。

現職ではこんな役職に就いています。

現在はこれぐらい年収をもらっています。
実力のアピールも含めて、このようなことをお伝えしたい気持ちはとても良く分かりますが、それはあくまでも転職前の企業での過去の貢献の結果であって、転職先の企業においてはあくまでも参考程度の情報にしかなりません。
もちろん、「転職」は採用側と応募側がお互いに選択権を持っていますので、最終的な判断としてこれらの条件に合致しなければ、内定をもらったとしても「辞退」をすることも可能です。
これらの条件面は、採用をしたいという企業側の意思がある程度固まった段階で交渉をすることも可能ですので、初期面接の際にはあまり前面には出さずに、「最後のカード」として温存しておきましょう。
あいまいな志望動機
すでに皆さんもご経験があるかと思いますが、実際に転職活動をはじめてみると世の中には本当にさまざまな企業があります。
そして、「こんな仕事があるんだ。」といった案件に出会うことも多いでしょう。
そんな思いがけないきっかけでつながった面接であったとしても、事前にその企業を調べた上で、なぜその企業に興味を持ったのかという動機はきちんと整理しておきましょう。

エージェントに勧められたので話を聞きに来ました。

希望の年収で募集をされていたので応募をしました。
どのようなサービスを展開されているのかは全然分かっていません。
例えばこのような発言。
実は、これらのコメントは僕が面接をした方々が実際にお話された志望動機です。そのまま面接は続けましたが、正直なところ、心の中では本当に唖然としてしまいました。
事実や本音をそのままお話されているので、印象としては悪い人ではないとは思いましたが、ビジネスパーソンとしては致命的に足りないものがあると判断しました。
皆さんが採用担当者であればどのように思われるでしょうか??
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めまして、この記事でご紹介した「失言」のまとめです。
これまで多くの採用を担当させていただいたり、自分自身が応募側として何度か面接を受けた経験もありますが、実際のところ採用面接って「これが正解!」というものはなかなかありません。
なぜなら、同じことを伝えたとしても、言い方ひとつで受け手にとっては良いようにも悪いようにもとらえられてしまうからです。
とはいえ、やはり受け手にとってはマイナスにとらえられやすい「失言」というものはありますので、現在採用面接で苦戦をされている方がいらっしゃれば、是非この記事でご紹介したポイントを参考にご自身の発言を見直してみてください。
皆さんの素晴らしい転職を願っています。
この記事が皆さんのスムーズな転職のお役に立てば幸いです。
最後までお読みただきましてありがとうございました。
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